日経225先物取引の利益

日経225先物取引の知識について ~日経225先物取引とは?、日経225先物の取引方法、日経225先物取引のポイントなど~

ここでは、日経225先物を取引する際の「利益確定(利食い)」について、お話したいと思います。

大引けで決済することをルールとするデイトレードでは、せっかく利益が出ているのに、大引けまで待つ間に、元に戻ってしまった、さらには、かえって損が出てしまったというケースが、少なからずあります。

システムトレードは、一定のルール設定をして実践していくものです。都合の良い時だけ、利益確定したり、ロスカットしたりすることを目指すのは、その時点で、既にシステムトレードの範疇から外れてしまっていると言えます。むしろ、それは、「裁量取引」の部類に入ります。その時々の裁量で、うまくやることができるのなら、苦労はしません。従って、ここでは、一定のルール設定という意味での、利益確定の是非と損得について検討します。

利益確定の効果とは、勝ち数が増えて、勝率が上がることです。つまり、勝てる時に小幅でも勝ちの確定をしておくということです。しかし、このことは、当然ながら、その反作用があることになります。利益の上限にキャップが被せられるので、大勝ちのチャンスの放棄が発生するということです。ロスカットの場合、損失の増大という事態に歯止めを掛けるための機能という大義名分がありました。そのため、収益全体へ悪影響があった場合でも、ロスカットを採用する理由が存在しました。

日経225先物取引の利益確定の場合、本来、収益全体に対して、良い影響を与えるかどうかが、採用する判断の分かれ目になります。もちろん、勝率が上がるだけで気分が良くなるという意見もあるかもしれません。気分良く継続するという重要性はあるにせよ、リスクを取って投資をする以上は、二の次として、あくまでも収益を上げるという方向に、焦点を合わせるべきだと思います。

日経225先物取引では、利益確定は、システム全体の収益性に、悪影響を与えることなく、設定することができます。しかし、それによって、収益全体が嵩上げされることを期待するのは、やや無理があると言えます。

一般的な傾向としては、利益確定をする場合、およそ100円から150円程度で考える人が多いと思います。つまり、日経225先物の1枚あたりに、10万円~15万円程度の利益が1日で出たとすれば、利益確定しておきたいというような設定レベルです。

しかし、日経225先物のデータの検証結果でも、トレードシステムの固有のケースでも、100円~150円の設定は、小幅過ぎてしまい、結果的に、トータルの収益性を悪化させる結果につながってしまいます。100円の利益確定の場合、成功率は35%~45%と、低い水準に収斂しているので、逆に言うと、確定せず大引けまで待った方が、55%~65%で良い結果になります。

とはいえ、ともかく、利益確定をするという場合、最適と考えられる設定値は、いくらなのでしょうか。これは、システムによっても異なりますが、200円~250円の設定になります。200円以上価格が変動して、利益が出た時には、利益確定しておくことです。この場合、200円以上という大幅な利益設定のため、発生率は下がります。年間20例~30例程度になります。

日経225先物取引に限らず、世間一般に通ずることのように思いますが、「やらずもがな」ということがあるのです。わずかでも、改善しようという意欲は良いことです。ただし、それが逆に、裏目に出る、要するに「動き過ぎ」であるということも多々あります。あくまでも、リスクを取って投資しているということが前提になりますので、収益性が明らかに改善されるという論拠がない限りは、自然体で取り組むべきではないかと思います。

今回は、日経225先物取引において、実際にロスカット(損切り)を取り入れることの是非を検討します。一般論では、ロスカットを設定すると、勝率は下がるとされています。その理由は、最終的に、勝つか負けるかが未定の時点で、その取引に負けの烙印を押すからです。勝率が下がるデリットを、ロスカットの損失限定効果で補うことが出来るか、あるいは、補って、さらにお釣りが来るかどうかがポイントになります。

ロスカットとは、マーケットが、思惑と逆に動いた場合、当初決めた損失に達した時点で、反対売買をして、損失を確定するということです。損失の上限の決め方には、一定額とする方法や、一定率、または、テクニカル指標で決定する方法など、さまざまな方法があります。通常は、逆指値を入れることによって対応します。

ロスカットは、一度に大きく負けるという被害を防ぐ意味で推奨されています。特に、中・長期投資の場合、いつの間にか損失が膨らんでいたというケースもよくあります。ですから、これは有効な方法であると言えます。

一方で、1日単位で完結するデイトレード式のシステムトレードにおいては、毎日、必ず決済することが、既に時間軸におけるロスカットという意味合いを持っています。ロスカットがシステムに既に構築されていると言えます。ただ、ボラティリティーが大きくなった場合、1日内での変動であっても、日経先225先物取引においては、レバレッジが効いているだけに、ある程度大きな金額となります。そのため、1日の中でのロスカットが必要であると考える方もいると思います。

それでは、ロスカットの成否について整理します。ロスカットが成功するのは、損失確定したことで、仮に放置したら、大きくなってしまったであろう損失が、限定できたという場合です。一方、不成功の場合は、決めておいた損失上限に達したため、損を確定したが、その後、市況が戻ったケースです。ロスカットしなければ、もっと少ない損ですんでいた、あるいは、利益が出たというケースです。結果論としては、余計なことをした形になります。1日の中で、「行って来い」の値動きはよくあるので、日足の形状で話をするならば、長いヒゲが上下に出るというケースです。

「ヘッジ」とは、リスク回避という意味です。リスクヘッジというのが、正確な言い方ですが、投資の世界においては、ヘッジだけで表現されることが多くあります。

私募などにより、巨大な資金を集めた投資信託を、「ヘッジファンド」と言うことがあります。なぜそう呼ばれるのかというと、買建て玉と売建て玉をたくみに組み合わせて、リスクヘッジをしながら、利益を確定するという売買手法を取っていることから、そのように呼ばれるようになりました。こうした「ヘッジ」は、日経225先物取引が、個人でも、割と簡単に利用できるようになったことにより、個人投資家の間でも、徐々に利用されるようになってきました。

具体的な例を挙げて考えてみることにします。例えば、あなたが、現物株を持っており、目先の相場全体が下げそうだと感じたとき、日経225先物を売り建て、リスク回避をすることができます。これは、株式を売却してしまうことと、基本的にはなにも変わりませんが、より少ない証拠金によって、リスクヘッジが出来るというところが特徴であると言えます。さらに、銘柄を多数保有していることや、近いうちには、特に保有している現物株を売るつもりがないこと、持ち合いなどの条件の都合で売ることの出来ない等の理由でも、ヘッジは利用されます。

そうは言っても、実際には、保有している株と日経平均株価が、いつも必ず連動するというわけではありません。日経225先物の採用銘柄の中においても、特に、株価指数に連動しやすい現物株を持っているというとき、ヘッジが有効であると言えるでしょう。

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